狭井神社に到着した。
ここで三輪山に登る申し込みをする。
「登拝」と表現するらしい。
まず申込書に記入。
申込書を提出すると、白い襷(たすき)と地図を渡され、注意事項の説明を受ける。
水分補給のために水を飲む以外、山中で飲食は禁じられている。
また、写真撮影も禁じられている。
その他、登山道以外の場所に立ち入ることも禁止だ。
登拝口。(ここまでは撮影してもよい)
脇に置いてある御幣で各自でお祓いをする。
竹の杖が置いてあり、せっかくなので借りて行く。
行程は約4キロ。
標高差は400メートル足らず。
往復で約2~3時間という。
10時45分ころ、スタートした。
入ってすぐに階段状の坂を登ると、しばらくは平坦な道である。
よく掃かれていて、清浄な感じのする道だ。
まもなく少し下り、谷を渡る。
登山道には緊急時の所在確認のための標柱が9本あるようで、それが丁度よい目印になる。
谷を渡るところが「①丸太橋」だ。
谷の右岸をゆるやかに登っていく。
「②中の沢」
細い道だ。
森は、杉・檜と照葉樹林の混成林で特別ではないが、何といってもゴミが一つも落ちていないところが、そこらへんの山と違う。
伐採・植林その他、人工的なものが極めて少ないのも美しい。
(若干の伐採や登山道整備などのための手は加えられている)
「③三光の滝」につく。
滝行の行場で、着替えたり休憩したりするための小屋がある。
上からで大きな話し声・笑い声が聞こえてきた。
白い装束を着た女性と道の整備をしているオジサンとが話していて、聞こえてるのは女のほうのバカ大い声だ。
どうやら、常連の信者のようだ。
「入山心得」の第一条に
「三輪山は神体山です。敬虔な気持ちでの登拝を願います。」
とあるのに、この女の大きな笑い声で清浄な雰囲気な破壊された。
その女とすれ違いたくなかったので、小屋の中を見学し、通り過ぎるのを待った。
下って行った女は、登ってくる別の白装束の女性(やはり常連のようだ)と出会い、またそこで大きな声で会話しだした。
常連になって慣れてしまいすぎて、初心を忘れてしまったのだろう。
尾根の幅広い道を登る。
「④水呑台」を通過。
ほとんどジグザグ道ではなく、踊り場のない階段をまっすぐに登っていく感じ。
空は青く晴れて、空気は冷たく、すがすがしい気分。
ゆっくりと神聖な気分を感じていたいのと早く登頂したいのと、心が複雑だ。
「⑤中津いわくら」というところ。
文字通り、磐座があり、注連縄をして祀ってある。
ここで、後続の女性に追いつかれ、抜かされてしまった。
この中津磐座がそうなのかどうかわからないが、三輪山を取り巻くように磐があるという。
登拝道以外は禁足地だから立ち入ることはできないが、特別の許可をもらった人が調査したのだろう。
(つづく)
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