12月14日(月)、plant.labの東岳志さんと山に行った。
10時に出町柳発の京都バスに乗る。
東さんは忙しい日々が続いた後なので軽めの山がいいと。
それで、出発も遅め。
行き先もバスに乗ってから考える、というルーズなもの。
「ぶらり山歩き」なのだ。
こういう無計画な山歩きをすると、厳格な人からお叱りを受ける。
「そんなことだから遭難するんだ。迷惑だ」
と。
そういうことを言う人たちに言いたい。
「うるさいよ」
山に慣れた二人にとっては、街中を散歩するのと大して変わらないのだ。
さて、行き先は雲取山と決まった。
花背高原前で下車。
二年前に積雪期に来たぶりだ。
天気もばっちり。
スキー場跡のススキが美しい。
スキー場跡の横を歩いていく。
途中の食堂跡の建物は、前回はあったのに、消滅していた。
わたしの0歳の時の記憶がある建物だったが。
最初の登り:寺山峠には30分で着いてしまう。
いっぷくする。
見渡せば、日当たりと風通しのよいナラ林。
こういうところ、11月だったら、ナメコがありそうだな~
今はもう遅いだろうけど…
…と思って、ふと見たら、ナメコがある!
12月も半ばになって、まだナメコがあるとは。
もちろん、古くなっているものも多い。
だが、「まだまだ大丈夫」というのも、それなりにある。
「まさにこれから」というものすら、少なくない。
歩いていくと、いくらでもある。
ちょうど「ゆるい山歩き」を求めていたので、ちょうどいい。
東さんと、こっちの木からあっちの木へ、という具合に、ナメコを求める。
わたしは11月に大量のナメコを採って、存分に楽しんだので、まずは東さんに好きなだけ採らせてあげる。
東さんも他人からナメコをもらっておられたようだが、
「今年は自分では採れないとあきらめていた」
のだそうである。
東さんも「もう十分」というくらい採った後で、良いのがあったら、わたしもいただくことにした。
それにしても、京都(市街地)からアクセスがよい所で、こんなに遅い時期に、大量のナメコが採集できるとは。
来年から、ここへ来よう。
(なんて事をブログに書いてしまうと、荒らされてしまうのだが)
ヒラタケもあったが、まだ小さかった。
さて、キノコを採りながら、尾根上の道を歩いた。
13:00、雲取峠に着いた。
京都府立大のワンゲル部の小屋がある。
水場の上にトイレが作ってある。
13:20、雲取山の山頂。
バスを降りてから2時間弱だ。
帰りのバスは17時半すぎなので、時間があまりすぎる。
飯を食べ、紅茶を淹れてもらい、ゆっくりする。
日差しがやわらかく、風もなく、気持ちのいい空間と時間だ。
東さんはハンモックを持ってきていて、それをベンチ代わりにして腰掛ける。
(そのハンモックの写真を撮るのを忘れていた)
二の沢へと下る。
途中、立命館大の小屋がある。
こちらはトイレと水場の位置関係に問題はなかった。
その後、一の沢を登り、寺山峠に戻ってくる。
たしか、15時半前後だったと思う。
このまま下山してもよいが、そうするとバスまで時間をもてあますことになる。
なので、「もうちょっと歩こう」と、尾根を南下していった。
旧花背峠→天狗杉→花背峠と歩くつもり。
この尾根でも、またナメコはあった。
しかし、もういらない。
どんどん歩いていって、尾根が広くて平坦になっている場所があった。
「こういう場所は、昔なら山寺が建つような所だ」
と言った。
と、標識があり、「寺山」と書いてあった。
なるほど、寺があったから寺山なのか。
「寺山峠」という峠があるのだから、近くに「寺山」があるのは当然で、「寺山」という以上、「寺」があったというのも当たり前だ。
で、何という寺で、いつ頃まであった寺なのか、と気になって、帰宅後、金久昌業『北山の峠(上)』を見てみた。
しかし、金久氏も御存知ないようだった(氏は寺山峠はとりあげているが、寺山そのものは眼中にないようだ)。
ずんずん歩いていって、16時15分、旧花背峠。
ここで林道をまたいで、再び登り。
東さんは「なまっていて、足のふんばりが効かない」と言っていた。
睡眠不足も影響しているのだろう。
わたしは絶好調。
広くてなだらかな丘のような頂部に登っていく。
10分ほどで天狗杉に到着。
わたしはここは初めてだ。
花背峠のすぐ裏(西側)。
こんなところがあるのも知らなかった。
名前になっている杉はこれだろうか。
頂部から少しずれた場所に行くと、京都市内が見渡せた。
この後、花背峠に下り、車道を歩いて鞍馬方面へ向かう。
途中で京都バスが追いついてくるだろう。
「京都バスが来たら乗ろう」と言っていたが、結局、鞍馬寺までバスに追いつかれなかった。
叡山電車で出町柳に帰る。
東さんとは初めて一緒に山歩きをした。
わたしより10歳以上若いが、知識も豊富で、いろいろと教わることも多い。
楽しかった。
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