原稿に朱入れをする仕事があるのだが、家にはすぐにネットを見てしまったり本を手にとってしまったり…で集中できない。
なので、外に出てやっている。
カフェでビールを飲みながら、あるいは私設図書館にこもって…
閉鎖空間で、しかも利用にお金を払うことで、否応なしに仕事ができる。
× × ×
京都駅近くに用事があって出向いたついでに、電車に乗って滋賀県の堅田に行くことにした。
ちょっとした旅行気分を味わいたくなったのだ。
堅田には「浮御堂」というのがあるが、行ったことがなかった。
JR湖西線の堅田駅で下車。
徒歩で20分ほど。
湖岸近くの、かつて陣屋があったあたりは趣のある町並みになっている。(↓この女性たちとは何の関係もありません)
上の写真、左側にイタリアの国旗があるのに注目しておいてください。
浮御堂へ。
お寺の名前は「満月寺」というらしいが、「浮御堂」で通っている。
拝観料は300円。
境内はこんな感じ。
源信(恵心僧都 942年 - 1017年)が比叡山横川から琵琶湖をながめると、湖面に光があった。
毎夜、その光が赫々しているを怪しみ、網でこれをすくいとらせると、1寸8分の黄金の阿弥陀仏像がかかっていた。
そこで、魚類殺生供養のために阿弥陀仏像1体を造り、その体内にこれをおさめ、1000体の阿弥陀仏像をも奉安し、浮御堂を創建したという。
いまいちよくわからない話だ。
1寸8分の阿弥陀像の体内に、新しく作った阿弥陀像を入れたというの?
湖のほうへ向かっていくと、浮御堂。
だが、少し離れたところからのアングルのほうが見栄えがよい。
近江八景の一つ。
橋ゲタはコンクリート。
それなりに水流がある。
昭和9年(1934年)に室戸台風で倒壊し、現在の堂は昭和12年(1937年)に再建されたものであるらしい。
浮御堂に渡ってから先ほどのベストアングルのほうを望む。
対岸のほうを見ると、「近江富士」こと二上山。
対岸北方を見ると、琵琶湖大橋が望めるが、わたしの関心はそこにはない。
その向こうに雪をまとった伊吹山。
その雪の付き具合に目が向く。
冬の琵琶湖は、この雪を冠した山で引き立つ。
浮御堂と伊吹山のセット(山のほうは写真では見えにくいが)
しばらく眺めていてホッコリしたいが、風が寒いし、それに原稿のチェックをしなければならない。
せっかく小さな旅に来ても、心からのんびりできはしない。
しかし、家にこもっているのに比べたらマシだ。
そろそろお暇しなければならない。
いくつか土産物が売っている。
「精進料理 生麩山椒煮」(左端)を買った。
後ほど、湖岸に出てから北のほうから浮御堂を眺めた。
なかなか良い眺め。
浮御堂そのものをじっくり堪能したわけではないが、「一度行きたい」と思っていた所にやっと行けて、心がスッキリした。
(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿